ルノーの特徴

フランスの大手自動車メーカーであるルノーは、日産自動車・三菱自動車と提携し、ルノー・日産・三菱アライアンスを形成していることで有名です。
1898年に創業されて以来、一貫してトラックやタクシーをはじめとする自動車産業に関わっており、過去には航空機やボートの生産にも関わっていました。
1945年に国有化されて以降も、優れたデザイン性と安全性、品質の高さからヨーロッパ屈指の自動車メーカーとして評価された実績もあります。
2011年には韓国のサムスン自動車、ルーマニアのダチア、ロシアのアフトヴァースを傘下に収めたことで話題にもなりました。
同時に多国籍自動車メーカーと評価されるようになり、2011年にはトヨタ自動車を抜いて新車販売台数世界第3位になった経験もあります。

代表車種

ルノーの自動車は日本国内ではあまり流通しておらず、以下の2種類に人気が集中しているのが現状です。

カングー
日本のミニバンのフロント部分を長くしたようなデザインが特徴的なカングーは、日本国内でも高い人気を誇っている1台です。
国産ミニバンと比較するとやや高めの新車価格となっていますが、機能性は非常に高く、ファミリーカーとして十分な使い勝手を誇っていると考えていいでしょう。
2021年にフルモデルチェンジが実施されましたが、先代から引き継いで利便性の高い設計となっています。

トゥインゴ
軽自動車のような見た目をしているトゥインゴは、リアエンジン・リアドライブの構造が採用されている少し変わった車です。
エンジンがフロント部分にいないため、前輪の稼働範囲が広く、メリハリのある動きが実現できています。
見た目の割に室内空間が広く、リアシートをアレンジすれば980Lの積載容量を誇ります。
大人は4人乗っても手狭さを感じることは少なく、こちらも利便性が高い車といえるでしょう。

買取・査定のポイント

ルノーの自動車が評価されているポイントとして、マニュアルミッションの搭載車を作り続けている点が挙げられます。
オートマチックトランスミッションの自動車が徐々に普及し、マニュアルミッション車が数を減らす中で、自分の思い通りのドライブを楽しみたいというユーザーから高い人気を誇っています。
国内の自動車メーカーの中では数えるほどしかMT車を製造していないため、どうしてもミッション操作をして思い通りに運転したいという人に最適な1台と言えるでしょう。
ただし、マニュアルミッション車の査定では、クラッチの状態が評価基準に含まれる点を忘れてはいけません。
乗り方によってはクラッチの接続が悪くなっていたり、経年劣化で摩耗していたりする可能性もあります。
もしクラッチが摩耗していると、シフトチェンジがうまくいかず、事故につながる可能性があります。
これらの関係から、クラッチの状態が査定に影響を与えると考えて良いでしょう。

マニュアルミッション車以外も選択できるため、中古車市場には様々な種類のルノーの自動車が流通しています。
しかし、共通して動力系統は細かくチェックされる傾向にあるため、普段からしっかりメンテナンスをしておくことをおすすめします。